カタカナ書きの外来語はなるべく使わない

 

カタカナ書きの外来語はなるべく使わない

 

日本語のなかには外来語が大量に入り込んでいるので、それらをカタカナ書きしたものの使用を全面的に禁止すると大変不自由になります。

 

ただこの場合に注意すべきことは、カナ書きの外来語が日本語としてすっかり定着していて、それを使うとピッタリした訳文になり、読者に意味が通りやすい場合と、それとは逆にカタカナ書きすると不自然であり、意味が読者にわかりにくく、訳として不適当な場合とがあります。

 

例えばicecreamやironは<乳酪氷菓>や<火のし>とするよりも<アイスクリーム>、<アイロン>とする方が分かり易くなります。

 

それと逆にrefrigerator、fanなどは<レフリジレーター>、<ファン>とするよりも、<冷蔵庫>、<扇風機>としたほうが自然で分かり易い訳になります。

 

また、例えばsophisticated, commit, identifyのような日本語に訳しにくい英語の単語に出会うと、いとも安易にカタカナ書きでソフィスティケーテッドな、コミットする、アイデンティティーとする翻訳者がいますが、これでは翻訳したとは言えません。

 

何とか工夫して、それぞれに最も近い日本語訳を、その文脈にピッタリするように考え出す努力をしないといけません。

 

なお、外来語に関しては、翻訳者の学のあるところをひけらかしたり、適当な日本語訳を思いつかないで怠けるためにカタカナ書きして、読むほうの迷惑を少しも考えない翻訳者がいますが、これは悪いくせです。

 

できる限り美しい日本語を使って翻訳することを心掛けることを原則としたいものです。「ヤングのニーズをキャッチしてアパレルのデザインをしないといけない」などと言わなくても、「若者の求めているものを把握して服飾デザインをしないといけない」で十分なわけです。