表現を裏返して訳す

 

表現を裏返して訳す

 

「気分が悪いんですか?」と日本語で言う場合、英語ではAre you all right? と逆の言い方をすることがよくあります。

 

例えばKeep the soup warm. は、<スープを熱くしておきなさい>と翻訳するよりは、<スープをさまさないように>とするとか、またSay the truth.は<真実を言え>とするよりも、<うそをつくな>と翻訳するほうが日本語としては自然な表現といえます。

 

どちらも結局は同一のことを伝えているのですが、往々にして英米人と日本人とでは逆の言い方をしている場合があります。

 

そこで、ある英語のセンテンスを日本語に翻訳する場合、そのままの表現形式で、その翻訳に四苦八苦するようであれば、発想を変えてその裏の、逆の表現に、受動形式を能動形式に、肯定形式を否定形式に、否定形式を肯定形式に訳すと自然な日本語になることがあります。

 

その例をいくつか次に示します。

 

It must be well remembered.
そのことを忘れてはならない。(そのことはよく記憶されねばならぬ)

 

He has yet to make 35 dollars a week.
週の稼ぎがまだ35ドルにもなっていない。(=He has not yet made 35 dollars a week.)(まだこれから週に35ドル稼がねばならない)

 

I would die before I told her about it.
私は死んでも彼女にそのことは言いたくない。(私は彼女にそのことを言った前に死んだであろう)