イタリックは傍点で表す

 

イタリックは傍点で表す

 

英語の文章の中でイタリック体(斜体活字)で印刷してある部分はアンダーラインと同じ効果を持ち、特に強調し、読者の注意をそこに引きつけたいときにイタリックで活字を組むことになっています。

 

特に強調したい単語、フレーズ、センテンス、会話のせりふ部分などをイタリックにする。そして、読むときにはイタリックの部分を他より強く発音するとか、特別なイントネーション(声の抑揚)を付けて読みます。

 

このようなイタリック部分を日本語に翻訳するときは、それに相当する日本語部分に傍点「、、、」を打ってそこを強調し、読者の注目を引きます。

 

The little girl was wearing a silk dress. White silk. White silk in February. Mrs. Miller said, “Your mother must be insane to let a child you wander around at all hours of the night…..and in such ridiculous clothes. She must be out of her mind.”

 

その少女は絹のドレスを着ていた。真っ白の絹を。二月の寒空だというのに真っ白の絹を。「あなたのお母さんきっと頭がどうかしてるわよ。夜の夜中にあなたみたいな子どもをうろうろさせておくなんて・・・・・しかもそんなとんでもない服を着せて。お母さんは頭がくるっているにちがいないわ」とミラー夫人は言った。

 

ここで一つ注意すべきことは、英語のイタリックの単語の日本語訳が必ず上の例文の場合のようにピッタリ一致するとは限らないので、ただ機械的に傍点をそこにふってよいとは限らないということです。

 

例えばYou are a fool!を<おまえバカだねえ!>としたのでは英語と日本語の強調箇所にズレを生じます。

 

「だねえ」を強調したのでは意味がありません。この場合は<おまえ本当にバカだねえ!>と、副詞の「本当に」で英語のare部分の強調の感じを出さないといけません。

 

なお、以上の強調部分のほか、英語では文中に出てくる書名、小説名などもイタリック体で書きます。この場合、日本語翻訳では「 」で表します。

 

Maugham’s Rain first appeared in a magazine, and was later published in book form.
サマセット・モームの「雨」は最初雑誌に発表され、その後に単行本の形で出版された。